· 

起居動作の誘導

介護やリハビリ時に起居動作

つまり寝返りや起き上がり、立ち上がりの誘導をする場面があります。


相手の【潜在力】を引き出すにはどうしたら良いでしょうか?


相手が動く意思を出していただく事が必要になります。


それを誘導する側は感じ取る事がとても大事。


これを怠ると自分勝手な誘導になり相手のタイミングはズレ【潜在力】は引き出されません。


まず動くのを待つ。


そして適切な誘導をする。


適切な誘導とはなにか?


誘導する手は相手を強く握ってはいけません。


優しく包むように握ります。


実はここに八光流柔術の取り方、手の内が入ってきます。


そして相手の力を感じながら適切な方向に優しく誘導します。


恐らくここが最も難しいのですが、これは相手と誘導する側との言わばコミュニケーション。


言葉で説明が難しい内容になります。


他には自分の姿勢も大切です。


姿勢が安定していないとどうしても無駄な腕や手の力を使いがちになります。


時々相手が立つ力があるにも関わらず力任せの全介助で移乗している場面を目にします。


その1回1回の移乗が適切に行われれば1日の中で3食の食事、トイレ誘導で10回は生活リハビリが出来ます。


この機会を作らないのは非常に勿体ないと思いますし相手の良くなる手段があるのに出来ていないことにもなり得ます。


相手は良くなりたいのに遅れてしまうことにもなるかもしれません。


適切な誘導、適切な介助を心がけたいし、広めていきたいと思っています。