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取ると掛ける

八光流は取り技しかなく、掛け技はないと言われています。


技を掛けるのに掛け技はない?


矛盾を感じる方もおられるかもしれません。


確かに技は掛けるものですが、

「相手を倒してやろう」

「痛めつけてやろう」

などと思った瞬間に技は眞には掛からなくなります。


あくまでも受動的なのが八光流の特徴。


自分からは仕掛けない。


従って取り技となります。


または捕り技ともいえるでしょう。


型の中では八光捕、腕押捕など全て

【捕る】

の表記になっています。


これは【日本武芸司護身道八光流柔術】という正式名称の中の【護身道】に由来しています。


防犯護身の意味での暴漢を取り押さえる意味での捕らえるということ。


型の細部になるとまた【捕る】と言うことは口伝でコツを伝える中で稽古をすることになります。


なぜ自ら仕掛けないのか?


一つは姿勢にあると思っています。


競技的なスポーツ例えばボクシングや柔道などでは動かなければ試合になりませんね。


反則を取られてしまいます。


護身術の場合は相手が手出ししないのにこちらから手を出せば正当防衛に成りません。


相手が何もしなければこちらは何もしなくてよいのです。

(ただ、何かされても良いように姿勢と肚は作る必要があります。)


やられてから発動する。


つまり【後の先】な訳です。


スポーツになり得ない理由はこういった理由からになります。


従って掛け技はなく取り技or捕り技のみとなるのでした。


私としては鳥のように羽ばたけ大空を自由に飛べるような生活や生き方がしたいなぁなんて思っています😅